11月8日抽選の米パワーボールで20.4億ドル(約2970億円)の当たりが出ました。
８月のメガミリオンズは微妙な世界最高額でしたが、今回は文句なく世界最高額。
一括受取の手取り換算で6.285億ドル(約915億円)です。900億円も何に使う？

高額賞金がでたパワーボールとは

今回の１等20.4億ドルとなったのは、アメリカの宝くじパワーボールです。
アメリカにはパワーボールとメガミリオンズという２大高額くじがあります。
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パワーボールは、1～69から５個、1～26から１個の計６数字を選びます。
当選確率は292,201,338分の１で、年末ジャンボの１等より15倍ぐらい、ロト７より28倍ぐらい当たりにくいです。
基本は１口２ドル(約290円)です。
パワープレイという３ドルで下位賞金額をアップさせる買い方もあります。
ダブルプレイという+1ドルで別抽せんの低額賞金を狙うオプションもあります。
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週に３回抽せんされており、今回は8月3日以来の3カ月ぶりの当せんがでました。
日本のロトやトトビッグと違い、賞金の上限がないのでキャリーオーバーが積み重なると超高額となります。

今回の賞金額の額面と手取りは？

賞金額は2,040,000,000ドル(約2970億円)です。
満額を30年の分割払いか、一括払いで受け取れます。

分割払いだと税引き前で初年度約3070万ドル(約44.7億円)です。
次年度から5%ずつ増額された額になり、30年目は約1.26億ドル(約184億円)です。
30年間の合計で20.4億ドル(約2970億円)です。（税引き前）
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一括払いの場合は金利分が割り引かれ、9億9760万ドル(約1450億円)を受け取りです。
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一括払いだと半額ぐらいになっちゃうし、分割でも充分な額を毎年もらえます。
それでも、専門家とかに相談した後に多くの人が一括払いを選びます。
年利4.45%以上で運用できれば一括払いの方が得ですし、いろいろできますから。
（そんな大金だと4.45％は余裕なのでしょう。変なのを騙されて買わなければ。）
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一括払いの場合、連邦税24%が源泉徴収され7.582億ドル(約1100億円)受け取りです。
その後に所得税として源泉徴収の不足分1.297億ドル(約189億円)を支払いです。
更に州税も納付ですが、カリフォルニア州の場合はパワーボールが非課税のため、今回の当せん券がでたカリフォルニア州の住人なら州税は不要です。
そのため、6.285億ドル(約915億円)が一括払いの受け取り金額です。
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日本や他の国の宝くじと比較するには税引き後の一括払いの金額で考えます。

これまでの記録

これまで記事にした世界最高額の推移は次のとおりです。

2010年10月約1億7770万ユーロ（約200億円）スーパーエナロト（イタリア）

2011年７月約1億8500万ユーロ（約203億円）ユーロミリオンズ

2012年８月約1億9000万ユーロ（約184億円）ユーロミリオンズ

2012年３月約2.1億ドル（約176億円）が３口　米メガミリオンズ

2013年５月約2.6億ドル（約260億円）米パワーボール

2016年１月 約2.3億ドル（約271億円）が３口　米パワーボール

2017年８月 約3.4億ドル（約368億円）　米パワーボール

2018年10月 約6.3億ドル（約706億円）　米メガミリオンズ

2022年７月 約5.5億ドル(約737億円)　米メガミリオンズ

（源泉徴収後の所得税を計算し忘れているのがあります。）

2022年11月　約6.3億ドル（約915億円）

当せん者は？

今回のカリフォルニア州は当せん者の名前を公開しなきゃです。
今のところ当せん者が引き換えに来たという報道がないですが、事前に専門家に相談して１ヶ月後ぐらいに申し出ることが多いのでそんな流れと思われます。分割か一括かを選べるのが60日らしいので、それまでには申し出るかな。
もしかしたら、金融機関の人がダミーで当たったことにするかも。
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ちなみに、カリフォルニア州アルタデナでガソリンスタンドで販売された１枚だそうです。

販売したとこにも100万ドル(約1.45億円)の賞金があるそうで、こちらもラッキーでしたね。

（追記）

当せん者はエドウィン・カストロさん(30)と発表されました。
一括受取を選択したとのことです。
公表されるので、当せん券を盗まれたと訴える人やパパラッチによる日常生活の撮影など大変なようです。
近所の5.5億円の家とハリウッド・ヒルに34億円の豪邸を購入し、ビンテージのポルシェ911に乗っているそう。その後も幸せが続いてくれると嬉しいですが。

ちなみにカリフォルニア州の公共教育システムも1.56億ドル(約210億円)を受け取れるそうです。