ジャンボ宝くじやロト6は、確率が低くてなかなか当たらないです。
「宝くじ」として行われているその他の商品はどうなのでしょうか?
法律による規制
お金を広く集めて、特定の人に当てる「宝くじ」は刑法で禁止されています。
自治体発行の宝くじのみ、個別法で許可されていて、発行されています。
同様に「賭博」も禁止で、競馬などの公営競技のみ許可されています。
(パチンコは例外ですね。)
よって、商品に「宝くじ」という名称が使われていても、中身は懸賞です。
懸賞については景品表示法で細かく規定があり、宝くじっぽくできません。
一般懸賞なら商品等の20倍もしくは10万円までで、総額の2%までです。
宝くじが法改正され最高500万倍、販売総額の50%までなのとは大違いです。
オープン懸賞には上限がありませんが、代金をとることはもちろん、来店者のみとか、サービスの利用者のみとすることは出来ません。
また、日本国内で海外の宝くじを利用することも違法となります。
したがって、公的な宝くじ以外で一攫千金を狙うのは厳しいのです。
違法な賭博
「宝くじ」ではないですが、公的ではない賭博もあることはありますね。
野球賭博に裏カジノ、ノミ屋など。オンラインカジノとかもあります。
これらは全て違法なので、問題が生じても解決が困難となります。
一攫千金を夢見るのならば、高額当せん金は逃げられる可能性が高くなるので怖くて参加できませんね。もちろん、参加するだけでも違法だし。
オンラインゲームの宝くじ
それでは、オンラインゲーム内の宝くじはどうなのでしょうか?
ゲーム内の通貨が当たったり、換金可能なアイテムが当たったりします。
RMTの問題
換金性があることは、リアルマネートレード(RMT)として問題になってます。
ヤフーオークションなどでアイテムが売れるのは違法だということで。
グリーでも対策を強化するとプレスリリースがでています。
せっかく当たって、利用できない分を他の人に売ろうと思っても、運営にバレると無効にされてしまうリスクがあるのです。
今のところはグレーゾーンで、警察による取締は積極的ではないようですが。
ちなみに、うちの子どもはポケモンカードにハマっています。
あれは、中身が分からない1袋5枚のカードを158円とかで売っています。
で、いいカードが出ると1000円以上で売れたりするんです。売らないけど。
換金目当てに考えるとかなり割が悪いですが、一種の宝くじみたいですね。
こういうのまで取締の対象になるとやっかいなので、難しいのでしょう。
景品としての問題
明らかに景品表示法の上限を超えている「宝くじ」も売られています。
ゲーム内通貨は、換金できなく無形だから価値がないとは言えません。
ある程度は、違法なのを承知で、儲けるために運営しているのでしょう。
そんな意識で販売されている商品には、経験上、気をつけた方がよいです。
当せん確率の問題
運営側が任意に確率を調整できるので、出現率の問題もあるようです。
法の規制の網をくぐったような商品なので、不正も簡単にできそうです。
(運営側の関係者に当てるとか、当たったふりするとか。)
宝くじファンが宝くじの代替に買うとは思えませんが、一応、ご注意を。
——5/10追記——
ソーシャルゲームのコンプリートガチャ(コンプガチャ)が景品表示法に抵触するってことで、業界が自主規制するそうです。
今回は、複数アイテムが揃うともっといい商品がもらえるというのが、景品表示法で禁じる「カードあわせ」に該当するからだそうです。
消費者庁が規制も考えているということなので、なくなっていくのかな。
まぁ、手をかえ、品をかえ、何かしら残っていきそうだけど。