東日本大震災復興宝くじが大失敗の理由

東日本大震災復興宝くじの消化率が32%だったそうです。
つまり、68%も売れ残ったそうです。最終日にも山となってましたが。
そう、3分の1も売れなかったそうです。100億円も売れなかったか。

復興宝くじによる支援額は?

満額の300億円が売れたら143億円の支援が出来るはずでした。
100億円弱の販売だったので、45億円程度の支援だったのでしょう。
WIN5を含めたJRAの支援額程度ですね。残念です。

通常スケジュールに含めて、来年も?と思ったけど、この結果だとないかも。
財源確保が大変のようなので、本当なら売り出したいのでしょうが。

この期間に中止されたブロックくじを販売していたら、売上20億円程度かな?
前後の他のくじの販売への影響は少ないだろうし、売らないよりマシだろうけど。

他の宝くじの消化率は?

ジャンボ宝くじなどは、昨年の販売実績から販売数量を決めます。
また、くじによっては追加販売も可能なため、消化率は7~8割ほどです。

過去の震災復興宝くじの消化率は、先日のブログでも紹介しましたが、

H7.4 阪神・淡路大震災復興宝くじ:83%、売上約216億円
H8.7 阪神・淡路大震災復興協賛宝くじ:81%、売上約203億円
H17.4 新潟県中越大震災復興宝くじ:100%、売上100億円

今回は32%とのことなので、売上が95億円前後なのでしょう。
消化率が断然の最低だし、売上も最低という情けなさです。

CMもある程度はしていたし、ちょっと信じられないけど、、、
この数字が本当なら、大失敗です。

売上が大低迷の原因は?

販売期間が短かった?

販売期間が11日間と短めでしたが、過去の震災復興くじはどうでしょう。
阪神・淡路は、2回とも10日間、中越大震災は16日間でした。

販売期間が長い中越大震災が売り切れていますね。
ジャンボに比べて短すぎですが、そんなに影響していないかな。

販売する時期が悪かった?

販売する時期は悪かったでしょう。サマージャンボの販売直後です。
サマージャンボの抽選が販売終了日で、末等の換金時には売っていません。

25日の給料日とか夏のボーナスも関係ないし、盆前でお金がいる時期。
私も買いにくい時期でしたが、他の人もそうだったのかな。

賞金条件が悪すぎる!!

なんといっても、賞金の配分などが悪すぎます。
配分率が41%と低いのは気付く人が少ないでしょうが、1等賞金が安すぎ。

H7.4の阪神・淡路大震災復興宝くじは、1等4000万円でした。
H8.7の阪神・淡路大震災復興協賛宝くじは、1等1億円です。
(当時はジャンボ宝くじが1等6000万円だったので、最高賞金)
H17.4の新潟県中越大震災復興宝くじも、1等1億円でした。

億越えの賞金が当たり前となっている今に、1等3000万円は少ないでしょう。
それでいて、末等の10枚に1枚の当たりをなくして、何をしたかったのか。

宝くじの売上をわざと減らそうとしているような気さえします。
他の宝くじの売上への影響を少なくしようと考えすぎて失敗したのかな。
「宝くじをダメにして、カジノ導入!」…とまでは考えていないでしょうが。

— 追記 —
東日本大震災復興宝くじの売上は98億円だったそうです。

5件のコメントがあります

  1. 輝美

    この宝くじが失敗した理由として
    サマーの直後、販売期間が短い、宣伝不足、
    1等賞金が低く低確率等もありましょうけど
    最大の原因は低還元率と下1桁がなかった事ですよ

    抑々が宝くじは売れた分だけ儲かるのですが、売れなければ元も子もないし
    胴元は復興宝くじなら還元率が低くても、下1桁がなくても
    売れるだろうと踏んで出した可能性もありますが
    1500万枚発売で還元率41%だと2.7億円分は還元できた筈
    1等3000万円3本などとせずに、1億円3~4本だと
    売上も大きく変わった可能性もありますし、
    実際に複数の億超えが設定された中越大震災復興宝くじは消化率100%でした

    売れたら売れた分だけ胴元は儲かり、復興資金にもなるのですから
    還元率50%として、なりふり構わずに購入者にもお願いするべきだったのではと?

    下1桁200円10分の1と下2桁1000円、末等下2桁1000円100分の3では
    配分率は同じですが、買う方は普通は前者を選びますし
    末等下2桁100分の2や3だと買い方次第では払い戻しゼロの可能性も

    下1桁があるものと思い入手、払い戻しに売り場を訪れ、
    宝くじ代の足しにはなるだろうと思っていたのに
    払い戻しゼロだとがっかりですし、宝くじ人気も低下しますね
    売り方、買い方共に紙くじの下1桁は安全係数みたいなものです

    それに、東日本大震災復興くじは1等3000万円が3本
    2等1000万円が100万分の1で各組共通100万円ですが…

    昔は1等前後賞とも3000万円100万分の1、
    2等各組共通100万円10万分の1,還元率50%の
    200円くじが時々全国自治宝くじとして発売されていましたが
    何の事はない、この宝くじの配分率を骨格として
    本数を1.5倍にすれば、1等賞金と確率そのまま、
    2等1000万円の確率もそのままの宝くじができるんですよ(笑)

    例.東日本大震災復興くじと同額の1500万枚発売、1枚200円

    1等3000万円15本
    2等1000万円15本
    3等100万円150本
    4等5万円3000本
    5等1万円1.5万本
    6等1000円15万本
    7等200円150万本

    https://million.rash.jp/2011/07/1588

    1等部分の賞金は同額で5倍増、2等~5等の確率賞金も同じ
    6等と7等の配分率も同じで還元率50%!
    これだと良かったと思いますけどね
    または1等部分4.5億を合算して1.5億3本とか1億4本

    おそらく東日本大震災復興くじは下1桁がなくても
    還元率が低くても復興くじだと売れると胴元は高をくくり
    泥縄で設定をした可能性もありますが
    客は馬鹿じゃなかったというところですね

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