サッカーくじのtotoやtotoBIG等の収益から約27億円が復興助成されるそうです。
サッカーくじの収益の構造や助成額の割合について考えてみました。
約27億円と言わず200億円ぐらい助成してもよいのではという結論です。
被災したJリーグのスタジアム修復や、スポーツによる子供たちへの心のケア活動などに活用するそうです。
1ヶ所あたり上限1億円と多くはないですが、助かるでしょうね。
増税して税金を投入して直すより明らかにいいです。
サッカーくじの収益の構造
totoやtotoBIGなどのスポーツ振興くじは、販売額の50%が賞金になります。
残りの50%から運営費(経費)を引いて、
残りの2/3がスポーツ振興事業費、1/3が国庫納付金になります。
totoBIGが波に乗るまでは、運営費が売上の50%を超過する状況で、
スポーツ振興事業費をほとんど出せずに赤字となっていました。
今では、売上が多くなって累積赤字も解消しています。
平成21年度では、売上約785億円に対し、経費約155億円でした。
そのため、約160億円をスポーツ振興事業費と出来ました。
平成20年度までの余りもあるので、平成22年3月末時点で、スポーツ振興事業費が約228億円です。
平成22年度の売上が約848億円だったので、スポーツ振興助成費分が170億円ぐらいになるのでは。
平成22年度にスポーツ振興に使ったのが予算段階の90億円ほどだったとして、平成23年3月末時点で300億円(228-90+170=308)ぐらいあるのかな。
平成23年度は、震災関係以外は厳しくして、200億ぐらい震災復興に助成してもいい気がします。
通常の助成が100億円ほどとして、200億円を震災復興に使っても。
こんな特別なことは、そうないので、そんなに残しておかなくてもいい気がします。
しかし、約228億円あったから平成23年度は通常分で約152億円を助成だそうです。
震災復興のためいくらかは減らしたそうですが、もっと減らしてもいいのでは。
ちなみに平成22年はトトビックの売上が全体の約73%を占めていました。
経費は何に使ってる?
今回、トトの収益を調べて分かったのですが、売上の20%もが経費なんですね。
宝くじが14%ほどなので、そのぐらいかと思ってました。
平成21年度の経費約155億円のうち、情報システム関連費が約30億円です。
広告宣伝・販売促進費も約30億円ってのは、もっと減らしてもよい気が。
販売払戻手数料約43億円は、売上の約5.5%で宝くじより比率が低いようです。
そのほかに、ソフトウェア減価償却費約13億円ってのもありました。
システム関連費とか減価償却費は売上が伸びてもそう変わらないだろうから、やはり売上増が経費率の削減に効果ありそうです。
んー、そうすると広告宣伝費は下げにくいのか。
売上が宝くじより1桁以上少ないし、歴史も短いので20%でもよくやってるほうなのかな。
—- 追記 —-
その後、もう少し詳しい数字が記載されたニュースを見ました。
日本スポーツ振興センターは15日、東京都内でスポーツ振興事業助成審査委員会を開き、今年度のスポーツ振興くじ(サッカーくじ、愛称toto)助成金を127億9800万円とする配分案を承認した。昨年度の103億円を上回る過去最高額となった。
昨年度のくじ売り上げが史上2番目の848億円となったことを受け、154億6000万円の財源を確保。選手の発掘・育成活動の助成などは増額された。
昨年度は予算段階で90億円だったのが、103億円だったのですね。
で、今年は848億円の売上なのに助成が154.6億円と減ってる。
売上が増えているのに、助成割合が18%しかないです。
売上増以上に経費が増えたようだが、森三中のせいか?納得いかない。
それはともかく、平成23年3月末時点で280億円(228-103+155=280)ですね。
今年、128億円を助成するなら、あと150億円ぐらい復興助成できるのでは。