米国の宝くじで抽選が操作され狙った当たり番号が出た

アメリカの宝くじ(hot lotto)ですごい不正が発覚しました!!

米宝くじ協会の従業員、当選場号を決めるPCをハックして不正に当たりを引いていた?

 米国で宝くじの当選番号を決めるPCをハックし、恣意的に当選金1430万ドルのくじを引いた疑いで米宝くじ協会の情報ディレクター、Eddie Raymond Tipton容疑者に対し捜査が行われているという。
 問題とされている宝くじは「Hot Lotto」という、6つの数字を選んで発表された番号と一致したら当選というもののようだ。検察が法廷に提出した文書によれば、Tipton容疑者は情報ディレクターという立場を悪用して当選番号の決定に使用されるPCがある部屋に入り、USBメモリ経由で当選番号を恣意的に操作するソフトウェアを組み込んだという。
 その後容疑者はコンビニであらかじめ仕込んでおいた番号を選択してHot Lottoを購入、1430万ドルの当選金を得たという。

ちょっと怪しいソースですが、hot lottoのwiki(google翻訳)やその他の米国サイトにも情報が掲載されています。

どういう事件だったのか

宝くじ協会の関係者が、当選番号を決めるPCに不正アクセスして、乱数を発生するプログラムをある特定の数値をだすように書き換えたそうです。1回の抽選が終われば自動的に消去されるようにもプログラムされていたそうです。
もちろん、ネットなどからはアクセスできないので、PCの監視カメラの映像を操作するなどしてUSBをつなぎ、不正プログラムをインストールしたもよう。(裁判が進むと具体的な手法が明らかにされていくかも。被告はそんなことしてないと無罪を主張しています。)
そしてある特定の数値のクジを購入して、見事、1430万ドル(約17億円)が当たったそうです。
もちろん、関係者は宝くじを買えないので換金ができません。そこで、代理人を立てて換金を試みました。
(米国の多くの州では、当選者が公開されるため、代理人を立てることは珍しくないです。)
しかし、代理人をたてても本当の当選者が誰なのか、宝くじ協会側は確認するようです。
その確認にも代理人は応じなく、当せん金の支払いを保留して捜査することになったようです。
そして、宝くじが販売されたときの映像が残っており、問題の宝くじ関係者が映っててバレタようです。
2010年12月に買われたクジで、支払い期限ぎりぎりの2011年12月に当選者(代理人)が名乗りでて、その後、捜査が行われていたようです。

宝くじの抽選で狙った数字が出せた!

このニュースの何がびっくりかというと、宝くじで狙った数字が出せるということです。
日本の宝くじは、ジャンボ宝くじの抽選会風景を見た方もいると思いますが、地方クジも含め、回転する円盤に矢を放ち、当たった場所の数値が当たりとなります。
ロト6などについては、透明な箱の中に入った数字の書いたボールをぐるぐるかき回し、下から取り出すというものです。
見たかんじ、狙った数字はだせそうもありません。ただ、数字が偏る恐れはあります。
だからといって、数字が偏らないようにパソコンで乱数を発生させるのは、今回のような不正につながるので危険です。
第一、宝くじ協会側が都合のいい数字を作れてしまうことになります。

日本の宝くじもこれを教訓に絶対に不正が起こせないよう抽選方法の見直しをして欲しいものです。

(追記)
結局、この宝くじ協会の関係者は有罪判決となりました。
宝くじに不正プログラムをインストールしたセキュリティ担当に有罪判決
宝くじで不正ができるってのが証明されたようなものですね。

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