宝くじを購入して得られる夢の価値

期待値では測れない宝くじの価値を紹介するページが最近の人気です。
そちらのページでは何を重視して宝くじを購入すればよいか紹介しました。
今回は、宝くじを購入した際に得られる夢の価値についてのお話しです。

夢をお金に換算する意味

「期待値が劣る宝くじを買うのは頭が悪い」という人は数字に強い人ですか?
(一部の金持ちの影響が大きい)平均貯蓄額とかの数字に踊らされていませんか?

単なる計算上の期待値ではなく、夢を見るということにも価値があるはずです。

日本国内で宝くじやトトビックなどは年間1兆円以上も売れています。
日本人に頭が悪い人が多いのではなく、夢や娯楽に価値を感じているのです。
(1兆円って人の多さじゃないし、他国との比較でもないけどね。わざと。)

娯楽にお金をだすのは理解しやすいですよね。
年末ジャンボなんて、縁日で割高なものを買うのと同じ感覚な人も多いのでは。

それ以外に、夢に対する価値も数値的に見えたら、購買の参考になると思います。

プロスペクト理論による宝くじの価値

確率から計算される期待値の他に、人が感覚的に得られる期待価値も計算できます。
条件から人がどのように行動するか数式で現してみたのがプロスペクト理論です。

例えば、
 A:コインの表が出れば5万円もらえるが、裏だと何ももらえない。
 B:コインの表が出れば10万円もらえるが、裏だと4万円を支払う。

Aの期待値は25,000円で、Bの期待値は30,000円。Bの条件の方がよさそうです。
でも、どちらか1回だけ選べと言われたらAを選ぶ人もかなりいるでしょう。

 C:コインの表が出れば5千万円もらえるが、裏だと何ももらえない。
 D:コインの表が出れば1億円もらえるが、裏だと4千万円を支払う。
4千万円の借金ができることにしても、Cを選ぶ人の割合は5割を超すでしょう。
つまり、期待値の劣るCの条件の方が、多くの人にとって価値が高いということです。

プロスペクト理論ではそれぞれの条件が平均的にいくらの価値になるか計算します。

で、この理論をもとに年末ジャンボ宝くじの価値を計算した記事がありました。
結果は、1枚300円のくじが約38000円の価値!!だそうです。
んー、ちょっと高すぎなイメージです。計算条件によってどうとでもなりますからね。
とはいえ、多くの人が年末ジャンボを購入しているという現実から300円以上の価値なんでしょう。

人による夢の価値の差

宝くじは貧乏人がよく買うので、貧乏税だと言われます。
で、貧乏人は頭が悪いから宝くじを買うんだ。(頭の良い)金持ちは買わない。
と言われます。

…これは、言ってる人の頭が悪いのです!

宝くじの条件は、金持ちには価値が低く、貧乏人には価値が高いのです。
だから、金持ちが買わず貧乏人が買うのは、当たり前のことなんです。
十分な金持ちなのに宝くじを購入する人は、頭が悪いのかも。

2万円のゲーム機が欲しい子供(年の小遣い計500円)だったら、1枚10円で期待値5円,1等2万円の宝くじの価値あるでしょ!
でも、金持ちの大人にとっては、2万円が手に入ってもどうってことはないから、期待値(5円)程度の価値でしかないでしょう。

私にとってのトトビックの価値

私にとって、トトビックは価値があるのか、計算してみました。
適当な数値ですが、いくつかの宝くじを同様に計算すれば、どんな条件の宝くじが私にとって価値が高いのか分かるでしょう。

等級 平均賞金 確率(分の1) 欲しい度 価値
1 等 545,258,466 4,782,969 3 342
2 等 2,306,074 170,820 1.5 20.3
3 等 39,420 13,140 1 3.0
4 等 9,855 1,643 1 6.0
5 等 1,792 299 1 6.0
6 等 560 75 1 7.5
合計 384.8

100万円以下は、私にとってその通貨分の価値しかなく欲しい度「1」です。
100~1000万円は、ちょっと幸せに使えるから欲しい度が「1.5」です。
1000万~1億円は、会社は辞められないけど、一生+αになるから「2」です。
1億円以上は、会社を辞めることができるから欲しい度が「3」です。

トトビックは1等が6億円とか10億円ですが、ここでは計算上の5.4億円にしてます。
トトビックなら、額面300円以上で私にとって買う価値のあるってことになりました。

なお、ジャンボ宝くじは、基本的に額面300円以下になってしまいます。
ただ、年末ジャンボのお祭りという娯楽価値を入れれば買う価値あるのかな。

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