宝くじ販売店の不正が統計学者に見破られる

ヤバい統計学(カイザー・ファング)という本を読みました。
宝くじ販売店の不正について書かれた項があります。
日本でも気をつけなければいけない情報ですよ!!

ヤバい統計学という本の概要

-宝くじの不正の証拠を見つけた統計学者-
という項が気になり読みましたが、宝くじ関係の話題は全体の1/10以下かな。
ヤバい統計学
宝くじ以外にディズニーランドのファストパスとか、
ウソ発見器の話しとか、おもしろかったです。
数式は一切なく、一般人向けの内容です。

英語の元のタイトルだと内容にあってます。
「Numbers Rule Your World – The hidden influence of probability and statistics on everything you do -」
「数字による世界-身の回りにある統計の隠れた影響-」といった意味かな。

予想とかに統計的思考を取り入れたい人にはいいかも。
いんちき統計のゲイル理論とかにだまされなくなるかな?
宝くじも飛行機事故も1000万分の1の確率ですが、遭遇する確率は大違いですよ。

あと、天才数学者はこう賭けるという本が紹介されていました。この本もいいかも。

販売店が当たり券を搾取している

この本に書かれた宝くじの不正は、当たり券を売り場の人が盗んだことです。
2006年に店員が当たったロトを統計学者が調べたところ、盗んだことがばれたようです。
その後、米のある地域の大当たり5713本のうち140本ほどが怪しいとされました。
詳しく書かれていませんでしたが、少なくとも数十人!の不正が暴かれたそうです。
最近だと、韓国人のコンビニ店の店員が当たりクジを盗んだニュースがありました。

不正がありそうだとした統計学者の報告書に対して、宝くじ業界は、
「悪意に満ちている」と当初は批判したそうです。
不正が分かったあとも、宝くじの発行元は当初、
「極秘に示談を進めて詳細を口外しないという条件を突きつけた」そうです。

日本でも起こりえることなのか

トトビックなどは、コンビニで換金できますが、バイト店員が扱います。
宝くじは専門の売り場ですが、みずほ銀行の正社員な訳じゃないです。
末端の売り場の店員はバイトなこともあるので、全面的に信用はできません。
日本でもニュースになっていました。

そのような不正を防止するため、1万円超だとみずほ銀行での換金です。
(高額当せん券を盗んでも、銀行に行かないと換金できず敷居が高い。)
(関係者の当せんの場合は、どこでいつ買ったかなど厳密に審査されるそう。)
また、売り場の機械では高額当選の場合は金額が表示されないです。
液晶画面は客の方にも向けられて、高額当選時には音もなります。
(3億円当選なんて表示されて、客がそっぽ向いていたら,,,なんで。)
不正防止のため、店員にも防犯カメラが向けられている店もあるそう。

それでも、限界はあります。
本に紹介の事例では、機械のチャイム音は「無料のロト券がもらえる当たり」
と店主から説明されたそうです。そんなの、信じちゃいますよね。

高額当選に気付かず、当選券を置いて帰った事例は日本でも報道されています。
報道された事例では、店員が警察に届けて報道され、当選者が見つかりましたが。
良心的な店員じゃなかったら….。ビデオでばれたかどうか。

店員が機械に通す前の外れクジを、客のとすり替えて、機械に通したら…

幸運を横取りされないために

自分で当たってないか確認してから、売り場に持ち込みましょう。
そして、店員の動きと液晶の表示はよく見ておきましょう。

それと、自分で確認して外れでも、念のため売り場に持ち込みましょう。
前後賞の未換金が多いですよ。バラはチェック時に忘れていませんか?

—- 2013/1/10追記 —-
日本でもニュースになっていたのを、転記しておきます。
『当たっている宝くじを「外れ」と偽ってだまし取ったとして、福井県警坂井署は8日、詐欺の疑いで、坂井市春江町針原、宝くじ売り場従業員森川君枝容疑者(59)を逮捕した。逮捕容疑では、昨年10月3日午後5時半ごろ、同市坂井町の宝くじ売り場で、「ロト6」の当たり番号を確認に来た市内の男性(70)に対し「外れているから捨てておく」などと言って、当たりくじ1枚を詐取したとされる。実際は3等の当たりくじで、当せん金額は55万円だった。坂井署によると、男性は、くじを返却してくれなかったことを不審に思い、自宅に帰って当せん番号を新聞で確認。自分のくじの番号が掲載されていたためにだまされたと気付き、同署に届けた。 』
宝くじ事務協議会の対応

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