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オンライン宝くじが許可される(タイ)

タイでオンライン宝くじが承認とのニュースがありました。
同時に約200の案件が承認されたそうで、オンライン宝くじの詳しい情報がないですが。
日本では2015年からのインターネット販売が検討されています。
タイでの許可までの道のりや状況を調べてみました。

タイの宝くじ事情

日本語で書かれた情報を調べただけなので、古い情報などがあるかもしれません。ご了承ください。

タイの公営宝くじ

タイでは、公営の宝くじが定期的に発売されています。
月2回発売され、日本の宝くじのようなものです。
下2桁、下3桁の当たりと、その上の等があります。
1等(100万分の1の確率)より上の等もあり、ジャンボ宝くじより当たりにくいそうです。
これだけはキャリーオーバー制があって、かなりの高額になることもあるそうです。

公営には他にナンバーズのような数字選択式の宝くじもあります。
独自に抽せんするのではなく、前記の宝くじの下2桁や下3桁の数字を当てます。
下3桁にはストレートで当てるものやボックスで当てるものがあります。
日本のナンバーズと大きく違うのは、当せん金額が固定な点です。
当たる人が多ければ、胴元が赤字の可能性も….。
ボックスでシングルもダブルも配当が同じって….。

公営宝くじの前者の還元率は6割ほど(控除率が4割ほど)だそうです。
日本の宝くじの還元率が4.5割ほどなので、日本より若干よいですね。
数字選択式の下3桁ストレートは5割です。

タイの違法宝くじ

公営をはるかに上回る規模で違法宝くじが出回っているそうです。
ヤミくじの市場規模は、一説によると公営の30倍とか50倍とか。
ヤミくじを含めると、タイではほとんどの人が宝くじを楽しんでいるそうです。
ギャンブル好きな国民性と合法ギャンブルが宝くじだけなのが理由とのこと。

ヤミくじは、小規模のものからマフィアの絡む大々的なものまであります。
よくあるのは、公営宝くじの下2桁を予想する数字選択式のようです。

一般的?なヤミクジの還元率は、7割程度になっているようです。
公営と似たようなクジだと、還元率が若干、高めに設定されているもよう。
ヤミくじは胴元が逃げたり摘発の恐れがあるので、還元率の違いだけが人気の理由ではありません。
ヤミくじの規模が大きく安心感があることに加え、公営くじへの不信感があるようです。
当たりクジの選択に不正があるといった不信感ですね。
日本でもyahoo知恵袋の質問などを見ていると、疑いの目を持っている人がいます。
ただ、日本では多くの人が信頼していますが、タイでは違うのでしょう。

他には、電話一本で手軽に買えることやゲーム制が高いのが人気の理由かな。

オンライン化への経緯

前政権のタクシン政権時代にオンライン宝くじや宝くじの自販機販売の導入が決まりました。
導入の準備をしていたところ、2008年末に政権が変わり、自販機販売は中止となっています。
現政権は、前政権の事業であるオンライン宝くじにも慎重な姿勢でした。

政府依頼で2009年8月に1万人以上を対象にしたアンケート調査を実施しています。
ネット販売に対して賛成が52.94%、反対が24.08%と賛成が過半数を超えました。
「市民のギャンブル意識が高まり就労意識が弱まる」といった反対意見もあったそうですが、「便利になる」、「違法宝くじを解決できる」といった賛成意見が多数派でした。

この結果などを受け、オンライン宝くじは2010年の2~3月にネット販売されるはずでした。

しかし、2010年1月に政府の慎重姿勢を受け、中止となりました。
表向きは、社会の広範囲に悪影響を与えること、オンライン宝くじを販売しても違法宝くじが消滅する可能性が低いこと、青少年への影響などが挙げられています。
他には、ネットの普及がそれほどでもないことに加え、中止によって利益が得られる閣僚の存在も?
いろいろと裏事情がありそうですね。

今年に入ってネット販売の利益分配などを見直しして、事業を進めることになったようです。
そして、5月4日のニュースでオンライン宝くじ事業の実施を承認したとのことです。
解散総選挙を予定しているそうだし、アピール的な面もあるのかな。
市民団体などの反対や既存の宝くじを販売している人々の抗議にはどう対応する事業計画なのだろう。

まぁ、日本とは事情が違いすぎて、参考にならない気もしますが。
日本では2015年の計画を是非、前倒しして欲しいものです。

—– 2012年8月追記 —–
タイでは2013年からオンライン宝くじが開始のようです。
日本も2014年1月からと噂されているので、同じような時期に始まるかな。

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