総務省の宝くじ活性化検討会にて報告書がとりまとめられました。
宝くじ活性化検討会報告書(総務省)
これに関する読売新聞のニュースが驚きの内容でした。
宝くじ当せん金、青天井に…有識者会議が提言(読売新聞)
宝くじの売り上げ増収策を検討してきた総務省の有識者会議「宝くじ活性化検討会」は9日、当せん金の最高倍率の上限をなくしたり、スマートフォンでも買えるようにしたりする改革案をまとめ、川端総務相に提言した。
「最高倍率を発売元が自由に引き上げられるよう」との記載も。
賞金上限が撤廃されるのか?
現在は、くじ1枚の価格の100万倍が上限で、300円なら3億円です。
(来年2月の復興宝くじが初の1等3億円となる。)
キャリーオーバーがあれば200万倍が上限になるので、ロト6は上限4億円。
この上限を上げようと活性化検討会で意見がでていました。
しかし、青天井とか発売元が自由に引き上げという意見はなかったはず。
報告書も確認しましたが、そのような趣旨の記載はありませんでした。
検討会の野原委員にそのことをtwitterで聞いたら次の返信がありました。
ブリーフィングでどう発言したかはわかりませんが、報告書には「当せん金の最高倍率を引き上げる法律改正を行うべき」 p18とあるだけです。検討会で射幸心を煽り過ぎてもいけないと意見も。
恐らく、読売新聞の記者が取り間違えたのですね。他社の報道にはないし。
賞金上限が近い将来に撤廃されることはなさそうです。
賞金上限の撤廃で変わること
今回は報道の誤りかと思いますが、青天井になるとどうなるのでしょうか?
青天井となり大きく変わるのは、ロト6などの数字選択式宝くじです。
当たった人が賞金を総取りできるため海外では100億円クラスの当選も出てます。
ただし、100億円クラスがでるロトはかなり確率が低いくじです。
ロト6の今のルールだと、上限が撤廃されても10億円でればいいほうです。
青天井となったら、スーパーなロトとして当たりにくい新商品が出るかも。
次に「最高倍率を発売元が自由に引き上げ」たらどうなるのでしょうか?
こちらは、年末ジャンボなどが対象で、1等100億円とかに設定できます。
実際には売上が少ないと発売元のリスクが増えるため、そこまでしなそう。
年末以外のジャンボなら、高くても1等10億円ほどまででしょう。
1800億円ぐらい売れる年末ジャンボなら、1等100億円もありえるかなぁ?
なお、発売元が自由に引上げと、検討会で言う上限引上げは全く違います。
検討過程をオープンにして国が国民のことを考え上限を決めて欲しいです。
発売元が決めるとなると、売れればそれでいいって考えになるので。
個人的には、サラリーマンの生涯年収程度の3億円が上限でいいです。
150億円が1人より、3億円が50人の方が幸せになる人が多いし、150億円当たった人が3億円当たった人の50倍近くも幸せになるとは思えないので。
海外では高額当選して、人生が破滅したって人が多いようだし。
今の法律でも10枚3000円分で最高30億円ってくじも作れるけどね。
その他の検討会報告書の内容については、長くなったので次記事に。
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