日本におけるカジノ設置に向けカジノ法案の議論が進んでいるようです。
カジノ法案:超党派、震災復興・国際観光を武器に突破口を模索
「早い段階での法案提出の可能性を視野に入れながら各党内での調整を急いでいる。」そうで。
カジノは期待値(還付率)が高いという噂ですが、実際どうなのでしょう。
ラスベガスなどでカジノを経営している会社の決算報告を調べてみました。
1ゲームあたりの期待値は95%
一般的にカジノの控除率は数%で、95%ぐらいは返ってくると言われます。
これは、1回のゲームでの期待値ですね。
例えば、ルーレットの場合、1~36の数字と0,00の38個の数字があります。
(アメリカンスタイルの場合)
それで、オッズは1つの数字に賭ければ36倍になっています。
2つに賭ければ18倍、、、というように、どういう賭け方でも36/38です。
すなわち、期待率は約94.7%と簡単に計算できます。(控除率約5.3%)
有名なトランプの賭けのバカラでもコミッションから計算できます。
コミッション=控除率ではなく計算が必要だそうですが、5%前後のようです。
ゲームの種類によって違いはあるでしょうが、かなり期待値が高いのです。
これで、経営が成り立つのでしょうか?
1回あたりの期待値は2/3ぐらい?
宝くじなどと大きく違うのは、1度に何回もゲームに参加することです。
宝くじなら、1ヵ月に1回ぐらいのものでしょう。
競馬や競輪などでも多くて1日10レースほどです。
それに比べて、カジノは1回行けば10ゲームは軽くするでしょう。
例えば、95%の期待率でも10ゲームすると、
95%×95%×….×95% と10回かけて、約60%になってしまいます。
ラスベガスやマカオでカジノを経営しているウィンリゾーツ社の収支報告を見てみると、カジノの営業収益と営業費用の比が2009年が66%、2010年が65%になっていました。
1回チップに代えて、それが全てなくなるか、換金するまでの期待値は6~7割といったところのようです。
これなら、チップに代える時点で税金を取られても経営できますね。
大王製紙の元会長がカジノとかで80億円ほど負けたそうですが、実際はこういう大口顧客のおかげで利益がでているところがあるのかな。
結局、カジノは宝くじより儲けやすいのか?
宝くじの魅力は、一発で大金が狙えるところです。
何回も勝って大金というのは、控除率がべき乗されるから、難しいのです。
一発勝負ってならカジノもいいと思います。
ただ、ハマって何回も行くってなら、宝くじの方がよいかと思います。
パチンコが儲けにくいのと同じですね。
パチンコの場合は、一発勝負ができないから、更に儲けにくいですが。